壮絶な蔓ボケ栽培となったサツマイモ。
収穫を行いました・・・がしかし。。
不作ここに極まる
まず結果からお見せしましょう。
収穫はこれだけ。
1.5×1.5mの畑でたったのこれだけです。
散々たるものでした。。
言わゆる「サツマイモの蔓ボケは不作となる」を実証したわけです。
コレが、
↓こうです。
去年も蔓ボケでダンボール一箱の豊作だったので楽観視していたのですが、今年はダメでした。
いやはやがっかり。
原因は?
せっかくの機会ですのでなぜ不作だったのかを考えてみましょう。
・牛糞の入れ過ぎで蔓ボケになった?
今回は牛糞と腐葉土少々という構成でした。
肥料としての効果が弱い牛糞でも、痩せた土を好むサツマイモには量が多いと肥料過多となってしまうのかもしれません。
一般的な「肥料の効果が弱い」は肥料食いの野菜から見た評価なのでしょう。
活着当初は大人しすぎて心配だった苗も気温が上昇し牛糞の分解が進むとともに暴れだしました。
このことから前作のニンニクの肥料残りではないように思います。
原因の一つが牛糞の入れすぎでしょう。
・全くイモをつけていない苗も
細いサツマイモ「ごぼう根」どころかイモらしきものがない苗もありました。
挿し穂に不定根が出ていることを確認してから植え付けたのですが、一体どこにいってしまったのでしょう。
今回は何らかの要因でサツマイモの「根を太らせるスイッチ」が入らなかったのです。
つまり、たとえ8月に試し掘りをしても「即撤収する」という回答しか出てこない状況だったのです。
・土が硬い
掘り返して第一に気づいたのが土の硬さ。
茎と葉を片付けてから3日ほど乾かしたのですがガチガチです。
深くなるほどに固く重く締まっています。
全体重を載せてなんとか30cm刺さるほどです。
スコップの腹に土がこびり付いてくるため靴で削ぎ落としながらの作業となりました。
根の通気が悪いと実が太らないのでこれも原因でしょう。
サツマイモに適した土壌は水はけの良い砂地です。
この粘土質の土壌がサツマイモに適していないのです。。
↓これがサツマイモを植える直前の畝です。
いくら耕しても一雨降るとドロ化→乾燥で表土が板のように固くなってしまいます。
まさに雨降って地固まる。
牛糞を定期的に入れていけば徐々に改善していくだろうと考えていましたが、4年目でコレなら正解ではなかったのでしょう。
原因は牛糞による土作りの失敗か
つまり
・堆肥が多い
・土が硬い
つまり、土を柔らかくするために牛糞をたくさん入れたが改善せず、しかも肥料過多になった。
この2つの要因でサツマイモが蔓ボケを起こしたと考えています。
その原因が牛糞ということです。
牛糞は家畜の糞の中でも肥料の効果が最も弱く、どちらかと言えば土壌改良材としての役割が大きい。
そう認識していました。
ナスやとうもろこしなどの肥料食いの野菜であればそれも正しいのでしょう。
しかし肥料を控えるべきトマト、ジャガイモ、そしてサツマイモでは間違いなのかもしれません。
さらに牛糞の本来の目的であった粘土質の土壌改善も満足行くものではありません。
しかしこれ以上量を増やすとさらなる肥料過多を招きます。
手詰まりですね。
この畑では肥料と土壌改良の双方を牛糞だけで整えるのは難しいというのが今の結論です。
粘土質の改善は肥料に変化する有機物ではなく、バーミキュライトなどの無機鉱物系が良いのではと考えています。
ただ鉱物系の土壌改良材は一度入れると取り除くことができないので、人様からお借りしている畑にはあまり入れたくないんですよねぇ。
さてどうしましょ。