アブラムシは蚊取り線香で駆除できたのか?

アブラムシに蚊取り線香

アブラムシに攻め込まれているベランダ菜園。
ナゼか効かない農薬。
苦し紛れに・・・蚊取り線香!?

果たしてその結果はいかに。

蚊取り線香の効果は?

昨日、ゴミ袋をかぶせて蚊取り線香で30分燻しました。
結果を確認しましょう。

成長点にコロニーが出来ていたサツマイモ

サツマイモのアブラムシ駆除

概ねキレイに駆除できました!
ただ成長点が黒く変色しているので生きているかはアヤシイですね。

アブラムシが葉に点在していたナス

こちらも駆除できています。

大発生していたピーマン

概ね駆除できています・・・・!? いや、ダメダメ。
1箇所の枝先に生存しているコロニーがありました。

ピーマンのアブラムシ

いぶした後にゴミ袋を取るとモアっと煙がでてきましたが、先端部ですので煙が届かなかったのでしょうか。
煙突のように袋の底に穴を開けておくべきでしたかね。

蚊取り線香の結果は、

サツマイモ:OK
ナス:OK
ピーマン:NG

ですね。

蚊取り線香はアブラムシ駆除に効果があります。

しかししっかり煙で燻さないと完全駆除は出来ません。

ところで蚊取り線香って何なんでしょう。
調べてみました。

蚊取り線香とは

日本では100年以上愛用されているおなじみの殺虫剤。
もともとは除虫菊の殺虫成分「ピレスロイド」を線香に取り込んだもの。
現在は除虫菊ではなく化学合成で生産されています。
虫には神経毒として機能するが人体にはほぼ無害という安全な殺虫剤です。

神経毒ですので次第に足取りがおぼつかなくなり、触覚や足がヒクヒクしながら死んでいきます。

神経毒として強く効果があるのは昆虫、両生類、爬虫類。
ほぼ無害なのは哺乳類と鳥類。
植物は神経が無いので基本的には無問題です。

ただ蚊取り線香を長期間使うと容器に黒くベトベトしたヤニが付きますよね。
このヤニの影響は不明。

この「ピレスロイド」、水溶液として希釈して噴霧するタイプの農薬があるようです。

●参考
GO!ピレスロイド宣言(5つのスゴ技!) | 住友化学 i-農力 おすすめ製品
https://www.i-nouryoku.com/prod/newprod/gopyrethroid2/index.html

いろいろ読み漁った要点をまとめておきましょう。

・蚊取り線香は蚊だけでなく昆虫全般に効く
・「蚊」以外には効かないという情報が多くありますが嘘
・人体にはほぼ無害
・赤ん坊が誤飲しても心配しなくてもいいほど安全
・神経毒なので植物には無害
・ただ、100年以上使用されているためピレスロイドに耐性を持つ個体が確認され始めている

あら素敵。

蚊取り線香は扱いが難しい

いいことづくめの蚊取り線香ですが、家庭菜園の農薬としては少々扱いが難しい点があります。

袋に被せるのがむずかしい

夏野菜のナスやピーマンは成長するとゴミ袋では収まりません。
支柱があるとなおさらです。
今回は支柱を撤去してゴミ袋を被せましたが、今後は枝ごとに分けて処理をすることになりそうです。

株元に蚊取り線香を置いておくだけではダメ

アブラムシは一瞬煙を浴びただけで昇天するほど弱くはありません。
いろいろ試した結果、濃い煙に10分以上晒したいところです。

常に何かしらの風が吹いているベランダです。
蚊取り線香の煙が株全体に万遍なくあたるわけはありません。

ベランダに蚊取り線香を焚いておけばよいという簡単なものではないようです。

スプレーのように狙いを定めることが難しい

風の吹いている場所の煙ですので自在に操ることはできません。
蜂駆除で使われるような噴煙器がほしいところ。
ヤカンとポンプで自作できればよいのですが。

益虫も容赦なくコロす

当然ながら昆虫であれば益虫であろうと死に追いやります。
昆虫による受粉が必要なカボチャなどは影響が出るかもしれません。
害虫と益虫で畑のバランスが取れているならヤブヘビです。

市民農園など広域の畑での使用は避けたほうがいいと考えています。

幼少の頃、蚊取り線香を携えて虫取りをした経験、誰もがお持ちだと思います。
こうして整理して見ると、神経毒を撒き散らしながら捕まえに来るニンゲンは昆虫にとって恐ろしい存在だったのでしょうね。

このベランダ菜園、その報いなのかもしれないと思ってみたり。

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