伏見甘長トウガラシに黒アザ病がチラホラ、でも心配御無用

伏見甘長トウガラシは(早摘みの小ぶりな実での収穫ではありますが)1株で50個以上と比較的順調に育っています。

梅雨もほぼ終わり、そろそろ夏本番なので実を大きく育てようと思ったのですが、ここにきてちょっと気になる症状が。

実に黒いアザがあるものがポロポロと出てきたのです。

黒アザ病

調べてみると、この症状は黒アザ病と呼ばれているようです。
「病」ではありますが、生理障害でありウイルスなど病害虫による罹患ではありません。
また、見た目が悪くなるだけで食べても問題はありません。

原因は低温化での紫外線、そして極度の乾燥です。

思い返してみると、私が住んでいる地域では空梅雨。
ほとんど雨が降らず、気温が下がった日も多かったですね。
そして黒アザは陽がよく当たる株の南側、そして実の南側だけに発生しています。

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寒さ/紫外線/乾燥が全て揃いました。
黒アザ病でほぼ確定でしょう。

ちなみに黒い色はアントシアニンという成分で実は濃い紫をしています。
ナスや紫イモ、紫キャベツを紫色にしているフラボノイドの一種です。
アントシアニンは抗酸化作用に注目されて健康食やサプリメントでも利用されているので、食用しても問題ないとのことです。

表面を黒くすることで紫外線を受け止め、大切な種子を守る。
人の日焼けと同じ仕組みですね。
株の北側の実にアザができないのはそういう理由です。

この黒アザ病、ピーマンでは品種改良が進んで見かけなくなったのですが、伝統京野菜である万願寺や伏見甘長は固定種のために発生しやすいようです。

20160721_03

紫色のピーマンやトウガラシがありますが、これらはアントシアニンが強く出るように改良された品種というわけです。

見た目が悪いため心配していたのですが、これで一安心です。
夏本番になり気温が安定すれば解消しそうですね。

なお似た症状に、実の一部が黒く腐る尻腐れ病というものもあります。
この原因はカルシウム不足です。
土作りで苦土石灰を少なめにしていますのでこちらも注意しておきましょう。

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