はじめての土づくり①:耕して石灰を撒く

早速、畑をチェックして土づくりをはじめましょう。

借りたのはどんな畑?

借りた市民農園はここです。

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2.5m×4.0mで10m^2の小さな区画で、2年単位の契約ですので再来年の2月まで使えます。

これからこの畑でスパイシーな野菜を育てます。

畑の状態を確認しましょう

市民農園では前に使っていた人がどのような作物をどのように育てていたかが全く分かりません。まず借りた畑の状態を確認しましょう。

畑の表面を見てみると貝の破片がたくさん見つかります。

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土のph値を調整するために撒いたのでしょう。これからアルカリ性の石灰を撒いて酸性になりがちな土のph値を中性にしていく作業を行うのですが、まだ貝が残っているということはあまり過度に石灰を撒かないほうが良いのかもしれませんね。
少し掘ってみましたが、中からは貝はでてきません。表面に撒いただけのようです。

深く掘ってみましょう。

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40cmを超えたあたりで小石の層が出てきました。この畑は深さ40cmまで使えるということですね。私がメインで作ろうとしているトウガラシは根が深いのでギリギリかもしれません。
連作障害対策で表層と深層を入れ替える天地返しという手法がありますが、この畑では出来ないということですね。

石灰を撒いて耕そう

では、早速「土づくり」始めましょう。

まず、私が用意したのはダイソーの苦土石灰(くどせっかい)です。
これは時間とともに酸性に変化していく土壌にアルカリ性の石灰を撒き、野菜の栽培に適したph値、つまり中性に直していく作業です。

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苦土とはマグネシウムのことで、光合成を行う葉緑素を作るために必要な栄養素です。苦土石灰とはマグネシウムと石灰を混合したものということですね。

これを150~200g/m^2の量で撒いていきます。
畑の面積が10m^2ですので苦土石灰は1.5~2.0kgということです。

しかし、先ほど有機石灰である貝がたくさん見つかりました。石灰が多すぎると土がアルカリ性にいき過ぎてしまい、それもまた野菜に悪い環境です。今回は気持ち減らして600gを二袋で1.2kg使います。

畑の土は柔らかい箇所と粘土質で固い箇所がありますので、初回はしっかり耕さないといけません。今回は頑張って2度耕しましょう。

まず半分の苦土石灰を撒いて、深さ30cmを目安に土をひっくり返していきます。

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塊になった土はスコップでコンコン叩いて砕きましょう。

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さらに残りの苦土石灰を撒いて、再度土をひっくり返します。

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重労働ですが、狭い畑ですのであっという間に終わります。

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ここまで1時間程度でしょうか。

今日の作業はこれで終了です。

今後の予定は?

苦土石灰散布後は1週間以上の放置が必要となります。
次に肥料や堆肥を混ぜ込むのですが、すぐに行うと石灰と肥料の窒素が反応してアンモニアガスが発生してしまいます。急いで肥料を撒くと植物に必要な窒素分が不足してしまうのです。このため苦土石灰が土をアルカリ性に導く働きが終わるまでの期間、 つまり1週間は待たなくてはいけないのです。

次は1週間後に肥料散布と畝作りを行います。

その前に道具や肥料をいろいろ用意しないといけませんね。
今はこのスコップしかありませんし。

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こんな感じにスコップに土がへばりつくと途端に体力を奪いはじめます。そんなことも始めて知るような初心者ですがよろしくお願い致します。

なお、関東住まいですので私の地域ではこれをスコップと呼んでいます。小型のものはショベルではなくシャベルと呼んでいました。呼び方は地域によって変わるので混乱してしまいそうですが、このWebサイトではこの呼び方で統一させていただきます。

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耕しているとハサミムシが出てきました。
まだ寝ぼけているようでほとんど動きません。

周囲の畑は土づくりが終わって既に苗が植えられている区画もあります。たしか畑が使えるのは4月からと聞いていたのですが、ここでは区画が決まった時点でフライングするのが通例のようですね。私も下見後に慌ててフライング作業をしていますがほぼ最後発だったようです。

もうホームセンターに野菜の苗が出回り始めていますので、自治体の年度に合わせて4月からの土づくりでは遅すぎます。そんな矛盾があるためにお目こぼしされているのが実情のようです。

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