9月も半ばに差し掛かっています。
7月播種、8月定植のトウガラシと耐病性ピーマンの様子を見ていきましょう。
植えた苗は3種類、4本。
ピーマン:京ひかり(×2)・・・モザイク病耐病性品種
トウガラシ:鷹の爪、ハラペーニョ
7月5日に播種をして、8月11日に定植です。
ここには2つの実験テーマがありました。
・トウガラシ類の定植を3か月遅らせるとどうなるか?
・モザイク病の多い畑で耐病性ピーマン「京ひかり」は育つのか?
早速、確認していきましょう。
状況は?
まず、京ひかり1株目。
順調に育っています。
新芽もきれいです。
結実も始まっており、今月中の収穫も期待できそうです。
うん、いいですね。
残りの京ひかり2株目/鷹の爪/ハラペーニョ。
こちらがイケナイ。
どの株も新芽が強烈な萎縮をしています。
どこかで見たことがある症状ですね。
先日、万願寺トウガラシで発生した病状と同じです。
万願寺トウガラシは↓こうでした。
ということはハダニの可能性が極めて高いということです。
万願寺トウガラシはハダニ対策としてコロマイトを散布することで復活しています。
つまり、萎縮はしていますがモザイク病ではなく、害虫による被害ということです。
そうです、この畑は害虫も多いのでした。
生長点が詰まってしまったため、行き場を失った養分で脇芽がグングン伸びています。
しかしまだ小さい苗ですので、被害を受けた生長点付近から新芽を出せなければ大きな株にはなりません。
そのときの判定は退場でしょう。
萎縮した葉はもう治りませんので、正常な新芽が出そろったときに取ってしまいます。
うまく復活できてもこの3株は2~3週間ほど出遅れることになります。
短期間勝負の夏植え栽培としてはイタイですね。
ということで、現状では
・8月定植でも問題なく育てば秋トウガラシ/秋ピーマンとしてなんとかなりそう。
・ピーマン「京ひかり」はいまのところモザイク病にかかっていない。
・この畑ではハダニ対策としてコロマイト散布も前提にしたほうがよい。
こんなところでしょうか。