先日、葉に強烈な萎縮を起こした万願寺トウガラシ。
萎縮を起こした部分をすべて剪定し、様子を見ています。
こんな萎縮でした。
確認事項
バッサリ剪定をして確認したかったのはこの2点。
1)新芽は萎縮をしているのか?
病気であれば、新芽も同じように萎縮をするはずです。
ダニなどの食害であれば、殺虫剤を散布しているため新芽は正常になるはずです。
2)実は正常に育つのか?
実が異形になるなど収穫に実害があるかを確認します。
結果は?
結果を見ていきましょう。
1)新芽
まず新芽は予想に反して正常な形で出てきました。
もしかしたらこのまま正常に育つのかもしれません。
しばらく様子を見ましょう。
2)実
5日前はこのサイズでした。
現在はこうなりました。
正常に育っていますね。
ということは・・・
つまり、一度罹患すると完治はしない致命的な病気ではない可能性が出てきたのです。
このため撤収はもうしばらく延期します。
気になる点も
ただし心配事も一つ。
茎の切断面がすべて白くなっています。
トウガラシ類は剪定しても切断面が白くはならず、茶色になるはずです。
シシトウの切断面はこうなっています。
切断した直後は茎を押さえつけても白い粘液が出てくることはありませんが、翌日になると白くなっているのです。
青枯病のように株の内部で細菌が繁殖すると切断面に白い粘液がみられるといいます。
つまり、萎縮の原因はモザイクなどのウイルスではなく細菌である可能性が高まりました。
そうなるとなぜ新芽が正常なのか理由付けができません。
これはいったい・・・。
異常のある部分を剪定したことで、養分は実と新芽に流れ、狙い通り成長が加速しています。
これで成長するエネルギーの生産は問題なく行われていることも確認できました。
ちょっと心配もありますが、もうしばらく様子を見てみましょう。